インサルピンの溶接も
素早く、強く
確かな溶接を支えます
有限会社天間鉄工所
代表取締役 宮田康浩様
CDスタッド溶接機導入事例
有限会社天間鉄工所
代表取締役 宮田康浩様
CDスタッド溶接機導入事例
目 的
ー インサルピンの溶接を効率よく行う
課 題
ー 強度を確保しながら効率的に作業する必要があった
ー 手溶接では溶接痕やひずみが発生し、後処理に手間がかかる
効 果
ー ひずみや目立つ溶接痕がほとんど発生せず、後処理が不要
ー 電流を細かく設定する必要がなく、誰でも安定した条件で溶接を行うことが可能
CDスタッド溶接機の詳しい仕様はこちら
工場内の様子
空調用送風機の筐体
インサルピンの溶接を行うために弊社のCDスタッド溶接機をご導入いただきました。本機は、ガンの部品を付け替えることで、ボルトだけではなくインサルピンの溶接にも対応できます。㈲天間鉄工所様では、主にテラル株式会社製の空調用送風機の吸音材を固定するために使用されています。
空調用送風機は大型になると1台あたり200本ものピン溶接が必要となり、さらに稼働中には大きな圧力がかかるため、高い溶接強度が求められます。天間鉄工所様では、1日で約1,000本ものピンを溶接されることもあり、その作業量と強度要求を両立できる装置として、弊社のスタッド溶接機を評価いただきました。
「大量の溶接を安定的にこなせる生産性」と「機械稼働時の圧力に耐えうる溶接強度」の両立こそが、導入の決め手となっています。
インサルピンとは、吸音材や断熱材を金属板などに固定するための専用ピンです。
ピンの一端を母材に直接スタッド溶接し、その上からグラスウールやロックウールといった吸音・断熱材を差し込み、ワッシャーで固定します。
特に空調用送風機やダクトの内部で使用されることが多く、機械の稼働による振動や圧力に耐えながら、確実に吸音材を保持できることが求められます。
①仕上げ作業の効率化
②操作性と溶接品質の安定性
1つ目は、仕上げ作業の効率化です。手溶接では、どうしても溶接痕やひずみが残ってしまい、その後の研磨や補修といった後処理に多くの時間と労力を割かざるを得ません。特に薄板では熱による影響が大きく、溶接後の仕上がりをきれいに整えることが大きな負担となります。スタッド溶接機を導入いただいたことで、薄板であってもひずみや目立つ溶接痕がほとんど発生せず、後処理が不要となっています。その結果、作業工程を短縮できるだけでなく、製品の品質も安定し、現場全体の効率化につながっています。
2つ目は、操作性と溶接品質の安定性です。弊社のスタッド溶接機はデジタル制御を採用しており、母材に合わせて機械が自動的に最適な電流を調整します。作業者が電流を細かく設定する必要がなく、誰でも安定した条件で溶接を行うことが可能です。現場では「設定に悩まず、安定した溶接ができるので安心して作業が進められる」とご評価いただいています。
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㈲天間鉄工所様は、これまで急な依頼にも丁寧に対応され、その姿勢が厚い信頼を築いてこられました。今後は、そうした柔軟な対応を大切にしながらも、突発的な仕事に偏るのではなく、取り扱う製品や業務の幅を広げることで、より安定した体制を目指しておられます。また、協力会社が困ったときには力になれる存在でありたいと考えておられます。
弊社もその取り組みをしっかりと支えられるよう、今後もご提案・サポートしてまいります。
有限会社天間鉄工所
所在地 〒729-4101 広島県三次市甲奴町本郷2090番地
TEL 0847-67-2505
URL https://tenma-ltd.jp