
高圧ガス容器の耐圧試験とは?水套式と非水槽式を比較
目次[非表示]
- 1.容器再検査について
- 2.耐圧試験の概要
- 2.1.水套式耐圧試験について
- 2.1.1.水套式耐圧試験の流れ
- 2.1.2.水套式耐圧試験の長所
- 2.2.非水槽式耐圧試験について
- 2.2.1.非水槽式耐圧試験の流れ
- 2.2.2.非水槽式耐圧試験の長所
- 3.まとめ
容器再検査について
高圧ガス容器は法律で定められた周期で、安全に使用できる容器であるか判定する検査を行います。この検査を容器再検査と呼びます。
容器再検査の工程

容器の充填期限
容器の充填期限は容器の大きさや種類、製造年によって細かく規定があります。
ここでは1989年4月以降に製造された容器の充填期限周期をまとめました。(代表的な容器のみ)
製造から20年未満 | 製造から20年経過後 | 備考 | |
一般高圧容器 (酸素、窒素、炭酸等) | 5年 | 変更なし | |
FRP容器 (5年検査) | 5年 | 廃棄 | 製造から20年で廃棄 |
FRP容器 (3年検査) | 3年 | 廃棄 | 製造から15年で廃棄 |
LPG容器 (20kg以上の容器) | 5年 | 2年 | |
LPG容器 (10kg以下の容器) | 6年 | 2年 |
耐圧試験の概要
耐圧試験は注水→耐圧(加圧)→排水→乾燥の4工程です。
試験方式は2種類あります。
①水套式→容器を水套(円柱状の水槽)の中に沈め、水套から溢れた水の増減で容器がどれだけ膨張したかを
測定する。
②非水槽式→満水の容器に加圧・入水し、その量から容器がどれだけ膨張したかを計算式によって算出する。
水套式も非水槽式も試験工程、原理は同じです。容器の内部に圧力をかけ、「容器がどれだけ膨らんだのか=全増加量」を測定します。次に圧力を抜き容器の膨張を元に戻します。しかし、一度膨らんだ容器は完全に元の状態には戻りません。この戻りきらなかった膨張分を「恒久増加量」といいます。
「恒久増加量/全増加量×100=恒久増加率(%)」となり、これが10%(FRP容器は5%)以下の容器は安全に使用できます。

水套式耐圧試験について
水套式は満水の水套に容器を沈め加圧を行います。規定の圧力まで加圧した際に水套からあふれた水の量と排圧時に水套に戻る水の量をビューレットにて測定する方式です。
全増加量=水套から溢れ、ビューレットに流れた水の量
恒久増加量=容器内の水を排水した時に容器が元に戻りきらず、ビューレットに残った水の量
水套式耐圧試験の流れ



水套式耐圧試験の長所
- 測定方法がいたってシンプルなため誤差が少ない。
- 容器内の気泡の影響も少ないため小容器でも比較的正確な値を測定できる。
- 容器内に水を入れることのできないアセチレン容器にも対応可能

水套式耐圧試験装置
非水槽式耐圧試験について
水套を使わず、規定の圧力に達するまで容器内に水を圧入します。この時点でどれだけ水が入ったかを計測し内容積や圧力、水温といった条件から容器の膨張率を算出する方式です。
全増加量=容器内に入った水の量を計測し既定の計算式にあてはめ算出。
恒久増加量=排圧後、膨張した容器が戻りきらなかった量。

当社非水槽式耐圧試験装置は全増加量の計算、恒久増加量の測定、恒久増加率の算出及びバルブ開閉や加圧ポンプの動作、ゼロ点調整等一連の動きをすべて自動で行います。
非水槽式耐圧試験の流れ



非水槽式耐圧試験の長所
- 装置の構造がシンプルなためメンテナンスが容易。
- 水套に容器を入れるといった上下の動作がないため安全。
- 水套式に比べより多くの容器を効率よく処理できる。

全自動非水槽式耐圧試験装置
まとめ
本記事では以下について記載しました。
・容器再検査について
・容器再検査の工程
・容器の充填期限
・耐圧試験の種類(水套式と非水槽式)
最後までお読みいただきありがとうございます。
耐圧試験に関する製品については下記リンクよりご覧ください。



