メタルソーの角度切り切断機のコストパフォーマンスについて解説!
近年、工業分野ではさまざまな機械が開発され、作業効率を向上させるための新しい技術が導入されています。
その中で、切断機にもいくつかのタイプがありますが、この記事ではメタルソーの角度切り切断機と直切り切断機の違いとコストパフォーマンスについて解説します。
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目次[非表示]
メタルソー切断とは
始めにメタルソー切断とは、金属材料を切断するために使用される、特殊な歯型を持つ円形の刃(メタルソー)を使用した切断方法です。
通常のノコギリやバンドソーとは異なり、メタルソーは円盤が回転し、金属を効率的に切断することができます。
メタルソー切断の特徴は以下の通りです。
・ 高速かつ正確な切断が可能: メタルソーは高速で回転し、金属材料を素早く切断することができます。また、バンドソーに比べ曲がりにくいので切断精度も高く、正確な寸法で切断が可能です。
・ 低熱損: メタルソーの刃は、摩擦による熱損が少ないため、金属の変形や色の変化が少なく、高品質な仕上がりを実現できます。また、火花や粉塵は発生しません。
・バリやカエリの発生が少ない: メタルソー切断は、切断面が滑らかでバリやカエリの発生が少なく切断後の加工が容易になります。
メタルソー切断は、機械加工や建築、自動車産業、航空宇宙産業など、さまざまな分野で活用されています。
メタルソーの角度切り切断機と直切り切断機の違い
角度切り切断機は、その名の通り、製品に角度をつけて切断することができる機械です。これに対して、直切りのみの切断機は製品をまっすぐにしか切断できません。
下図は弊社角度切り対応切断機による切断イメージになります。
メタルソーの角度切り切断機の利点
角度切り切断機は、機械の構造が複雑になりコストはかかりますが、その分仕事の単価を高くすることができます。
これは、角度をつけて切断する作業は専用の機械でしかできないため、特殊な需要があります。また、弊社の角度切り切断機は直切りの切断機としても使用できるため汎用性が高く様々な仕事内容にも対応できる為に長期的に使用できます。
画像は弊社で取り扱いがあるカルテンバッハ切断機です。
非常に堅牢で精度の高いドイツの加工機そのままのイメージです。
※修理をしながら30年以上運用されているユーザー様もいます。
角度だけでなく、当然真っすぐも切れます。
野球でいうと、普通のストレートしか投げられない投手より変化球も投げられる万能投手かストレートだけでも超剛速球投手のほうが勝ちやすいと言えるでしょう。
メタルソーの角度切り切断機と直切り切断機の具体的なコスト例
例えば、直切り切断機の価格が300万円だとします。角度切り切断機はそれよりも高価な600万円だとした場合、一見高価だと感じるかもしれませんが角度切り切断機によって行える作業が多様であり、仕事の単価も高くなるため、長期的な投資としては、角度切り切断機の方がコストパフォーマンスが良いと言えます。
仮に1本まっすぐに寸法通りに切る仕事があったとします。加工賃としては1本100円です。(競合他社も多い為競争は激しいと思います)
それを両側角度をつけて切断する仕事がありました。加工できる所は少ないので1本500円の仕事とします。
※あくまでも加工賃のみでの分かりやすい金額での比較です。
仮に作業時間がまっすぐ切断する時間に対して角度の手間を考えて倍の時間がかかったとします。
まっすぐ切断機が1時間に100本切断できる場合、それぞれの機械で1時間あたりの利益は以下の通りです。
<計算式>
まっすぐ切断機: 100円 × 100本 = 10,000円
角度切断機: 1時間に50本(作業時間が倍なので半分の本数)× 500円 = 25,000円
機械の初期投資額の差額は、角度切断機の価格(600万円)からまっすぐ切断機の価格(300万円)を引いた額、つまり300万円です。
この差額を角度切断機での利益とまっすぐ切断機での利益の差で割ることで、どれだけの本数と時間をこなすと直切りのみの切断機に比べて利益が出るようになるかわかると思います。
<計算式>
300万円 ÷ (25,000円 - 10,000円) = 時間
稼働時間= 2,00時間
つまり、1日8時間作業をされるお客様なら25日で差額は埋まり、そこからプラスに転じて行きます。もちろんまっすぐも切断可能です。
※あくまでの試算例ですので、御社の切断単価や付加価値等の要素、機械の省スペース化等も考えて計算して頂けましたら幸いです。
逆に言えば、真っすぐだけ切断する機械であれば、高速で1時間あたり大量の本数を切断できる機械がコストパフォーマンが良いでしょう。
その際にはぜひ弊社の高性能メタルソーをお使いください。
弊社角度切り切断機の加工サンプル
写真はドイツのサンプルですが、国内の板金加工会社等にも多くの実績があります。
※弊社ではバリ取り機やベンダー、溶接機の取り扱いもございますのでパッケージでの御提案も可能です。
こちらは、カルテンバッハ切断機ならではになりますが曲げたパイプの曲げしろ切断に多くの実績があります。
マフラーメーカー様や油圧配管製造メーカー様に多数導入実績がございます。
※ベンダーで曲げたパイプはどうしても両端部分に真っすぐな部分があります。そちらを切断するのにカルテンバッハならではの上から押さえて下から刃が出てくる切断機の使い勝手がよいようです。
また、治具により三次元的に切断されるユーザー様もいらっしゃいます。
斜め+斜めのイメージです。
カルテンバッハ社の切断機であれば、角度の精度も非常に高くその後の溶接作業で隙間が空くことがありません。そちらも人気の理由となっております。
※カルテンバッハ切断機にて作成
まとめ
この記事では、メタルソーの角度切り切断機と直切り切断機の違いとコストパフォーマンスについて解説しました。
なんでも出来る万能機械の方が、仕事の幅を増やす事ができ尚且つ単価も高く設定できるのです。
もちろん、専用のそれだけを追い求めた機械に比べれば能力に物足りないところもあるかもしれませんが専用機は汎用機と比べて、仕事の変化に弱い(投資がまるまる無駄になる)のが悩みどころになっています。
まず、1台を選ぶのであれば角度を切れる切断機をお勧めする理由とその理由が最終的なコストパフォーマンスの違いを生むと言えると思います。
『大同興業』では、産業機械のプロフェッショナルが貴社の悩みに寄り添い、課題解決に向けたコンサルティングをサポート致します。
老朽化や生産効率アップなど、貴社が抱える課題に寄り添い、ニーズに合った機械のご提案をいたします。
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